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アスベストの特徴
 「アスベスト」は地中から取れる鉱物で、細く長く伸びた結晶が撚(よ)り合わさってできている。1本の繊維と見られるアスベストを顕微鏡で見てみると、何千本もの結晶が撚られており直径は髪の毛の5000分の1の細さだ。
 しかもアスベストの中の一種のクリソタイルはその1本1本が中空のパイプ状構造なっていて、きわめて軽い。無風の状態で3メートルの高さから落とすと、床に落ちるまで10数時間以上かかったという報告もある。つまり、1つ1つの結晶になるとフワフワと空気中を漂ったり、人の衣服にくっついて移動し、ある時に人の口や鼻から吸い込まれて肺にまで達する。

 アスベストは「石綿(いしわた)」と訳されるように、植物から作られる綿と同じように「軽い」という性質がある一方、「石」であるということから、単体(1つの物質)で、物体が引っ張られる力に耐えられる力がきわめて高い「高抗張力」、燃えにくいという「不燃」、高い温度に耐え、高熱によって変質しない「耐熱性」、薬品によって変質しない「耐薬品性」、電気や熱を通さない「絶縁性」、長い間もちこたえることのできる「耐久性」、他の物質と上手く混ぜ合わさる「親和性」といった特徴を持っている。
 しかも価格も安く、「魔法の鉱物」と言われ1つの物質でこれだけの特徴全てを持っているものは、他に見当たらない。そして、これだけの特徴を持っているものが、人間の肺の中に吸入されると、アスベスト繊維は分解されることなく、そのアスベスト繊維を消化しようとするリンパ球系の細胞が死滅してしまうということになる。





アスベストは安価
 江戸時代に平賀源内が蘭学の本の中から学んで、「燃えない布」=「火浣布(かかんふ)」を作り紹介しているが、1970年代までは繊維の形では防火幕、防火服などのほか、セメントとの複合材として壁材、防火板、吸音板、屋根瓦などに使われていた。
 その70年代までに使われていたアスベストの危険性が指摘されるようになっているのだが、安価で加工しやすいという利点からあらゆる所に使われていて、それが大きな問題となっている。

中皮腫(ちゅうひしゅ)
 アスベストはきわめて軽く空中で漂い続けるので、息を吸い込んだ時に、そのアスベストを人体の中に取り込むこみ気道の奥まで入り込んでしまうことがあり、肺を包んでいる膜(中皮)に突き刺さってしまう。
 1度アスベストが肺、心臓、胃、腸などの内臓を覆っている薄い膜などをに突き刺さると、それは異物を取り除こうとするリンパ系の細胞の攻撃に負けることなく突き刺さったままになる。すると次第にその突き刺さった近辺の細胞が異変を起こし、それがガンなどをひき起こすことになり、「中皮腫(ちゅうひしゅ)」をひき起こす。しかもその期間が数日〜数カ月といった単位ではなく吸い込んでから30年〜40年といった長い期間の後である。そして、その間は全く自覚症状がなく、発症するまで危険性に気がつかないことも珍しくない。

間接的な被害も注意
 アスベストによる「中皮腫(ちゅうひしゅ)」などの疾病を発病する率は、吸い込むと肺ガンになる危険性は5倍高まり、それに喫煙が加わると50倍になるという研究結果もある。さらに他の要因と重なることによってさらにその危険性は相乗的に高まる。
 アスベストを仕事で扱う人はその危険性がきわめて高いことは言うまでもないが、直接扱うのではない職種の人たちも「中皮腫」になっているという例がある。
 さらには、アスベストを扱っている事業所で働いている人の奥さんが「中皮腫」に罹患したとされる例もあるが、この場合は事業所で漂っていたアスベストがご主人の洋服に付いて家庭にまで運ばれ、それが奥さんに吸い込まれて中皮に突き刺さったと考えられる。
 このように直接的にアスベストを扱わないでも「間接的」な形で被害が出ることもある。



アスベストの輸入のピークは70年代
 現在のアスベストの主要な産出国は、ロシア、南アフリカ、中国、ブラジル等となっているが、輸入量がピークを迎えたのは、日本が高度経済成長路線をとっていた70年代で、1974年には1年間で35万トン強の輸入となっている。その当時、アスベストの健康問題が一時話題となって少しばかり輸入量は減ったがそれでも70年代、80年代は年間30万トン近くが輸入されている。

建物・施設の老朽化とアスベストの露出・解体時の飛散に要注意!
 70年代、80年代と毎年約30万トン程度輸入されたアスベストの総量は988万トンにのぼるとされている。読売新聞によると世界11カ国のアスベストの消費量と中皮腫(ちゅうひしゅ)の死者数を解析した研究では、アスベスト170トンにつき1人が中皮腫で死亡していた。
 この結果からも、日本では今後、中皮腫の死者が2000人を超えることが予想されるという(2003年の中皮腫の死亡者は878人)。しかし、988万トン輸入されたアスベストの90%以上は建材として使われているので、解体除却作業が適正に行われないと予想数字を大幅に超えることになる。
 アスベストの特徴である「不燃性」「耐熱性」「耐薬品性」「絶縁性」「耐久性」といったものは、建材に求められるものである。ただ、アスベストを単体として用いるのではなく、壁材としてセメントに混ぜたり、劇場などでは普通の繊維の中にアスベストを入れて織った防火カーテンなどが使われている。
 こうしたセメントに混ぜられたアスベストが壁に吹き付けられているが、それが露出して風が吹いたりすると飛散する。とくに人が多く集まる公共的な建物などの壁材にこうしたアスベスト入りセメントなどが用いられていて、それが時代を経るとともに露出し危険性が多くなっている。
 こうしたアスベスト入りのセメントを使った建物が老朽化し補修・解体しなければならなくなった現在、アスベストの飛散を防ぐため、適正にアスベストの除却作業を施工できる業者が求められている。






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